私は、ラグビーは高校生の頃から好きだった。ずっと見てきた訳ではありません。日本のラグビーについて書きたい気持ちになりました。
2011年も多少見てはいますが、気持ちは熱くはありませんでした。
2015年ワールドカップ
まずは、2015年のワールドカップです。
この時は、全て生ではありませんが、全試合見ました。
初戦の南アフリカ戦。あの有名な試合です。
スポーツを見て、人生で一番感動し、一番泣きました。今見ても泣いてしまいます。
あの試合は史上最高の試合です。
メディアでも言われていますが、テクニックは封印し(テクニック足りなかったでしょう)パワーとチームワークだけで戦っています。
南アフリカが得点するたびに、日本が取り返す。結構見事なトライもしています。
そして、ロスタイムに入って同点のチャンスを蹴って、スクラムを選び、トライで逆転した。
あの時から一貫して言えることは日本は魂を震わすプレイをする。
世界中で南アフリカ人以外の全ての人を味方に引き込むゲームをする。
他のチームには、真似出来ない。ピュアでクレイジーなラグビーなのです。
次のスコットランドにはこてんぱんにやられましたが、サモア、アメリカには快勝しました。
3勝1負でボーナスポイント差で決勝トーナメントに進めませんでした。
ラグビーは各グループにほぼ強いチームが2チーム入るので、2チームが圧倒的に勝つ。残りは負け。つまり下位3チームは基本的に0勝か1勝しか出来ない。
だから3勝1負で決勝トーナメントに行けるのが普通です。
しかし、負けるはずの日本が3勝してしまったため、3チームが3勝1負で並んでしまった。(記憶で書いてますので違うかも)
3勝して決勝トーナメントに進めなかった初めてのチームになったようです。
差別的待遇の中で勝ち取ったのです。
私は正直2015年の日本のほうが好きです。当然今回よりは、弱かったです。
2019年ワールドカップ
もはや詳しく書く必要がありません。
アイルランド戦は後半10分しか生で見ていません。(後にフルで見ました)
開幕時、世界ランク1位、試合直前に2位のアイルランドです。
勝つはずがないと思っていました。
フルで試合見ると、僅差ですが圧倒的に日本が実力上でした。
アイルランドに横綱相撲です。あり得ない。
こんなチーム全勝するに決まっている。
が、そう認められない自分がいました。
サモア戦は全く危なげなし。
スコットランドには、もはや、やりたい放題。あのバカスコットランドにやりたい放題。
後半危なかったと言われるけど、残り10分で決勝トーナメント進出は決まったようなものだった。日本は4トライしたため、7点差以内の負けなら勝ち点16で1位通過。つまりスコットランドは3トライ2ゴールしないと敗退。
残り10分では無理です。
ただ、負け、引き分けで決勝トーナメント進出なんてことは、世界中に愛される日本には許されることではない。
だから勝ちきって良かった。
福岡はやりたい放題でしたが、チームとしては稲垣のトライでやりたい放題。
あのポジションの人間がトライするチームなんてないない。あり得ない。
あれは、スコットランドの精神を崩壊させるパワーがありました。
スコットランド戦は日本ワールドカップの最高の試合だったのは間違いない。
ただ、私には前回の南アフリカ戦ほどではなかった。
ここ最近、いろんなニュース見ました。どこで見たか忘れましたが、日本はスコットランド戦の2日前にスコットランドの1.5倍のパワーを想定した練習をしたとか。
試合の2日前にスコットランド戦以上の激しい練習をしたと。
何だそれ!って思いました。
本当なら、あり得ないし狂ってます。
規格外です。
自分も含め誰もが圧倒的実力差があったという南アフリカ戦。
私も試合後には、そう感じました。ケガで限界超えていたのも確かでしょう。
でも、実は大差でしたが、紙一重だったと今は思います。
というのは、日本は前半3-5で折り返しています。
あの時の引き上げる南アフリカは相当ショックな表情でした。
そして、互いに限界ギリギリだったと思われる、次から次のミス。
落ち着きなしでした。
後半に何回か逆転のチャンスがあったけど、ミスで潰しました。
それが敗退につながったと思います。
万が一、後半早々に逆転していたら、南アフリカは攻めるスタイルに変わらざるを得なくなる。
すると穴があく。防戦一方の展開にはならず、やりたい放題になった可能性はあったと思います。
選手も圧倒的な実力差があったとは言っています。
ですが、私は実力は僅差だったと思います。
そう思わせたのは、決勝でイングランドに大差で勝ったのもあります。
南アフリカは前半明らかにショック状態でした。
ひとつの輝きがあったならば勝てた。そう思います。
日本ラグビーは、世界中を虜にするスタイルです。これは強いです。
真似したくても他のチームには出来ない絶対的な付加価値があります。
誰が、ロスタイムに引き分け選ばずにコーチ無視してスクラム組むのか。
世界中どこもやりません。
言ってみればバカです。でもバカで泥臭くピュアな日本ラグビーだから世界唯一無比の価値がある。
僕が唯一残念だったのは、クレイジーですけど、スコットランド戦で最後に蹴りだしたことです。
私は、あの田中のパスから攻めて欲しかった。見たら分かるけど、スコットランドがあきらめています。
あそこで攻めて、もうひとつトライして欲しかった。
それがクレイジー日本の完結だった。(それで決勝トーナメント進出逃したら、最高のバカですけど、失敗してもそこまでは行かなかったでしょう)
南アフリカに負けた日、夜中に1人で泣きました。
もちろん試合後のスタジアムを回る姿で感動して泣きましたけど(本当あの試合NHKで良かったです。じゃないとあのシーンは見れなかった。あの試合後が今大会ベストでした)
夜中に泣いたのは、悲しかったわけではありません。
平尾さんの言葉を噛みしめていただけです。
平尾さんの命日。
平尾さんいわく「試合に勝つか負けるかは神様が決めることで、僕らは一生懸命やって楽しめばいいだけ。」
この言葉をずっと考えていて、平尾さんが心にいた。
きっと選手も。
ヘッドコーチを現役時代に日本チームのメンバーに選んだのも平尾さん。今回ヘッドコーチを選んだのも多分平尾さん。
クレバーでスマートで泥臭くピュアな平尾さん。
面識ないですよ。でも大好きだった。
だから、悲しくて、嬉しくて、素敵な1日だった。
ジョセフさんは、契約するのか?
知りませんけど、あの平尾さんを絶ちきれるのなら、たいした人間じゃないですわ。
そんな価値のない男なら、去って結構。
そんな人生でいいのなら。
大事なものが何か。価値は人により違うけど、僕なら選択肢なんてないけどね。
ジョセフという人間の価値を見させていただきますよ。
もしニュージーランドのHC になったら、みじめな数年になるでしょう。
そして日本のHC になったとしても次の去る時は、可哀想な去りかたになる気もします。
でも愛されるでしょう。
人間は愛されるために生きている。舞い上がらず、落ち着き結論出してほしいです。
視聴率取れるからって、選手をくだらない番組に出すな。って思う。けど、お金もらえてなかった分を稼ぎ倒せ。とも思う。
今を続けても、ラグビー人気は廃れると思う。
ラグビー日本はピュアであり続けるだけでいいのさ。
いい試合でいい結果でしたよ。
でも僕は2015年の南アフリカ戦が最も価値ある。
この先、日本が優勝しても多分あの試合を超えることはないでしょう。
世界の大舞台で、スクールウォーズより、花園ラグビーより泥臭くピュアなラグビーしたんだから。
BABYMETALは「かわいいは正義」
日本ラグビーは「ピュアは正義」
唯一無比が価値なのだ。
長いだけのダサイ記事になった。病み上がりだから許してください。